或る草の音

そこにある音楽 ここに置く音楽

2020-01-01から1年間の記事一覧

竹田市の瀧廉太郎関連資料調査報告書

昨年(2019年)瀧廉太郎の親友だった鈴木毅一氏が所蔵していた音楽関係資料(瀧のピアノ作品「憾」の自筆譜と目される手稿譜を含む)が大分県竹田市に寄贈された件で、今年に入ってから、竹田市の瀧廉太郎生誕140年記念事業実行委員会より、資料の調査報告書…

通り行く、隣り合う、人と「ひと」

公園でオカリナを吹き始めたのが2013年の暮れぐらいだったと思う。そのころは吹いていると通りかかった方から声を掛けられたり、リクエストをいただいたりしていた。 公共施設のロビーでピアノを弾き始めたのが2012年だったと覚えている。弾き始めて何年かは…

「表現」ばかりではなかろうけれど

しばらく前からツイッターのほうで、「表現のインフラストラクチャー」という話をときどき書いている(その言葉で書いていないときもある)。その話をきちんと書かないとと思っていて、ここのブログにいつか投稿できるよう手元で書き進めている。 …のだけれ…

生活音としての音楽

道を歩いていて、ふと、生活音としての音楽、ということを思った。人が暮らしのなかで立てるさまざまな音、そのうちのひとつが音楽なのだ、と。音楽はひとの生活の音なのだと。 そう思ったそのとき、後ろから私を追い抜いていった自転車の方が、右手をなにか…

「ぽつぽつ音楽野帳」始めました

公園でオカリナを吹いたりカリンバを鳴らしたり、街角のピアノを弾いたり、その場で出会った音や音楽を聴いたり、といった話をこれまでツイッター「どら梅」にけっこうたくさん書いてきました。それを記録に残しておこうと、別のブログを立ち上げてそこに転…

のびのび駅ピアノ 〜 「居合わせる」音楽について少し

母はNHKのBSでよく放送されている「駅ピアノ」(空港ピアノ・街角ピアノ)の番組のファンである。私もその番組を好んで見るのだが、母は私よりも番組をまめに見ている。 先日私が駅のピアノを弾いた話を母にしたところ、弾くとどんな気持ち?と尋ねられた。…

公園の荒城の月

10数年か20年くらい前だと思うけれど、竹田市の岡城の上の、ひと気のない場所で、自分で作ったオカリナで「荒城の月」を吹いたことがある。吹いたのは吹いたものの、それまでことさら「荒城の月」の練習をしていたわけではなく、オカリナもたしか出かけると…

音楽が要らない人のとなりで

いまたまたまそういう「時代」になっているからわかりやすいけれど、音楽というのは要らない人は要らないし、不要不急なものだと見られがち。音楽を擁護する人、なんとか「音楽の火」を守ろうとしている人もたくさんいるけれど、その人たちが守りたい音楽は…

白木蓮

今年は早くに白木蓮が咲き始めた。いまはもう多くの花が茶色のしみを浮かべていて、地面に花弁が落ちてきている。咲き始めたばかりのつぼみが少しだけある。 白木蓮の花を見ているとほんとうになにか、ぽん、ぽんと音がするようで、花を見上げては『艸 奏 木…

降ってきた。 思わず、よう来たね、と口に出していた。待っとったよ、と。自分がそんなふうに思っていたとは思わなかった。 早くも花盛りになってきた八重の梅を包むように、たくさんの雪が舞う。この景色を毎年見てきた。ときどきぱらぱらと音がする。地面…

風のオカリナ

と書くとなにかファンタジー風な感じになるが、冬の雲の下、寒風の公園でオカリナを吹いた。 ここ数日暖かかったのに急に寒くなった。風が強くなってきた。それでも公園方面に出かけたので公園に立ち寄り、公園に寄るとオカリナが吹きたくなった。こんな天気…

冬期休業中

昨年末から体調がおもわしくない日が続いていて、最近ようやく熱がおさまってきた。ツイッターはその前から冬期休業することにして休みに入ったけれど、インターネットを読み書きすること自体が少し負担になっていたので、この機にブログも休むことにした。…

うぐいす

※ この記事のひとつ下の記事で、瀧廉太郎生誕140年記念事業「遺作『憾』の真実」参加見聞記の非公開化につきましてのおわびを載せています。ご関心を持って当該の参加見聞記を読んでくださっていた皆様には申し訳ございません。 三が日は外出を控えた。2日…

瀧廉太郎生誕140年記念事業「遺作『憾』の真実」参加見聞記の非公開化につきまして(おわび)【追記あり】

2019年8月24日に大分県竹田市の「グランツたけた」にて開催された、瀧廉太郎生誕140年記念事業「遺作『憾』の真実」を私が客席で拝聴した際の見聞記をこのブログに掲載していましたが、当日の講演で聴講した内容を「見聞記」すなわち私の聞いたかたちで伝聞…

新春

新春は私の住むあたりではまちが静まっておだやか。まだ身体がつらいが、熱がだいぶ落ち着いてきたので、庭の林(薮)に出た。落ちている蝋梅の花を拾おうと思って。 きつつきの音がする。樫の木をかなり不規則なリズムで強く叩いている。しゃがんで聞いてい…

迎 春

むかしは除夜の鐘が聞こえていたけれどいまは花火の音が鳴り響いていた。さっきまで曇っていた空は晴れて、オリオン座の星々やシリウスがしずかに輝いていた。 昨年末からの発熱がおさまらず初詣は見送ることにした。年明けからこういう調子なのでゆっくりと…