或る草の音

そこにある音楽 ここに置く音楽

街角のピアノに踊る

★ いちどnoteに投稿した記事だけれど、パブリックピアノ・ストリートピアノの体験記的な記事はこちらのブログに載せようと思う。記事の日時はnoteへの投稿日時。

 

 さっきNHK BSの『街角ピアノ』を視聴した。駅や商店街など街に置かれて誰でもどうぞと開かれたピアノを、さまざまな方々が弾く様子を見せて聴かせてくれる番組。自分もそのようにして街のピアノ、ストリートピアノ(パブリックピアノ)を弾いたり聴いたりしているので、そうしたピアノの場での自分の体験と重ねるようにして、番組を視聴している。

 さっき『街角ピアノ』高松編の最後に登場なさった、高校生の方のピアノに合わせて後ろで踊る方を見ていて、自分がたびたび聴き弾きしている福岡天神のストリートピアノの場で出会った方々のお姿を次々と思い出した。
 自分がピアノを弾く後ろで踊ってくださった方々。ほんとうに踊ってくださった方が何人もいらした。
 たびたびそこのピアノの場でお目にかかって、そのたびにお話をして、私がピアノを弾くのを聴いてくださる方々。
 いまでもお目にかかる方もいらっしゃるけれど、いまはお見かけしなくなった方も。お見かけしなくなった方にもまたお目にかかれるだろうかと心のどこかで思いながら、そこのピアノを弾き、聴いてきた。

 いまもときどきお目にかかるある方は、まさに高松のその方のようにまわりの方々にピアノを弾くよう勧めてまわられる。そして弾く方がいらっしゃれば後ろで踊る。高松の方と同じように、盆踊りのように手を動かして立ち回って。ときには歌をお歌いになり始めそうなご機嫌で。
 ご自身も、紙にドレミで書いた楽譜を持っておいでで、その楽譜をピアノの譜面立てに置いてピアノをお弾きになる。童謡が多い。片手で、つまづきながら、でも黒鍵も取り混ぜて、メロディーをたどって元気よくお弾きになる。
 よくお話をなさる。このごろお目にかかったときにお話ししていた中で、ふと、明るく過ごしたいとおっしゃった。心がけて明るく振る舞ってらっしゃる面もおありなのだろう。
 またそのうちお会いできるだろう。

 街のピアノはさまざまな人が弾いていて、そこの場ではさまざまな出来事が起きる。
 これまでそうしたことを自分が体験したつど、ツイッターで書いてきたけれど、ツイッターは書いたことがどんどん流れていってしまって、以前書いたことを自分で取り出すのもなかなか難しい。ツイッターツイッターでつぶやいていくとして、これからそうしたピアノの場のことをここで書いてみようかと思う。