或る草の音

そこにある音楽 ここに置く音楽

瀧廉太郎生誕140年記念事業「遺作『憾』の真実」参加見聞記の非公開化につきまして(おわび)【追記あり】

2019年8月24日に大分県竹田市の「グランツたけた」にて開催された、瀧廉太郎生誕140年記念事業「遺作『憾』の真実」を私が客席で拝聴した際の見聞記をこのブログに掲載していましたが、当日の講演で聴講した内容を「見聞記」すなわち私の聞いたかたちで伝聞のようにして示すよりも、正式な報告書が発表されるのを待つべきではないかと考えるようになってきました。瀧廉太郎の「憾」について考える上で、また瀧廉太郎の音楽について考える上で当日の講演はたいへん重要な情報と示唆を与えてくれるものでしたが、それゆえに私がその内容紹介をするのは慎重を期したほうがよいのではという気持ちに現在なっています。

それで、これまでごらんくださっている方々には申し訳ございませんが、私の自主的な判断で、「見聞記」の記事をいったん非公開化することにしました。「見聞記」そのものは手元に置いてあり、個別の事項に関してお問い合わせいただいたときには私が聞いた範囲で「伝聞」としてお伝えすることもできますが、基本的には正式な報告書等が刊行・公開されるのを待ちたいと思います。今回竹田市に寄贈された「憾」自筆譜や、その記載情報に基づく事項に関して何かの議論をする際にも、そうした正式な文書があって、議論に参画する方々がそれを読むことが可能な状況にならないと、堅実な議論を進めることができないだろうと考えています。

 

なお今後、慎重に考えて判断したうえで記事を再公開することや、講演で聞いた内容の要旨(事実関係にかかわる事項)だけをメモ的に書いて載せることがあるかもしれませんが、いずれにしましてもその判断には少し時間をかけたいと思います。

 

見聞記の掲載と非公開化にかかわって皆様にご迷惑をおかけしますこと、おかけしましたこと、おわび申し上げます。申し訳ございません。

 

 

 【追記】2020年11月19日

今年に入ってから、竹田市の瀧廉太郎生誕140年記念事業実行委員会より、「憾」手稿譜を含む寄贈資料の調査報告書が刊行されました。下のリンク先の記事で情報を紹介していますので御関心をお持ちの方はご参照いただけたらと思います。