昨年(2019年)瀧廉太郎の親友だった鈴木毅一氏が所蔵していた音楽関係資料(瀧のピアノ作品「憾」の自筆譜と目される手稿譜を含む)が大分県竹田市に寄贈された件で、今年に入ってから、竹田市の瀧廉太郎生誕140年記念事業実行委員会より、資料の調査報告書が刊行されました。
報告書は2点あります。
・『鈴木毅一関係資料』における「瀧廉太郎関連資料」に関する調査報告書
・『鈴木毅一関係資料』に関する調査報告書
執筆は松本正・大分大学名誉教授によるもので、次のウェブページに問い合わせ先が掲載されています。私はこのページでこの報告書の情報を知りました。
未来に継承する瀧廉太郎の「功績」 | マイ広報紙 (広報たけた 2020年6月 NO.183)
私も報告書を入手して読んでいます。「憾」手稿譜に関しては上述した2点の報告書のうちの前者に子細が載っています。解説・分析のほか手稿譜の画像も掲載されていて(楽譜間の異同がみられる箇所は拡大画像もあり)、たいへん有用な報告書です。
残部数がどのくらいあるかわかりませんが、「憾」自筆譜や瀧廉太郎の音楽に関心をお持ちの方はあたってみられるとよろしいかと思います。
ひとまず情報の紹介まで。